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【読書レビュー】アフターコロナのマーケティング戦略 最重要ポイント40

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アフターコロナのマーケティング戦略

アフターコロナのマーケティング戦略はどう変わるのか?

 

こんにちは、学歴転職です。

今回は「アフターコロナのマーケティング戦略 最重要ポイント40」読書レビューの記事になります。

 

アフターコロナのマーケティング戦略についてとても詳しく解説された本で、会社でマーケティングを担当している方は勿論、副業でブログなどwebマーケをされている方にもオススメ出来る本でした。

 

この記事では内容について触れつつ、私の見解を書いていきます。

 

コロナ前後でマーケティング戦略はどう変わったのか?

 

ビフォーコロナとアフターコロナで、消費者の心理状況が大きく変わりましたが、実は以前から起こっていた変化が加速しただけと筆者は述べています。

 

考えてみれば、コロナ前でも散々「現代は変化が激しい時代だ」と言われてきていました。

 

コロナで様々な行動様式が変化したと言われていますが、実はこれまで起きていた変化の延長線上であり、変化が加速しただけと捉えることも出来ます。

 

例として筆者はアパレル企業のリアル店舗の閉店と、消費者の外出量の現象について触れています。

 

コロナでアパレル企業のリアル店舗が潰れたと言われていますが、もともとこの10年で若い人はZOZOなどECで服を買うようになっていました。

 

消費者の外出についても、1987年の日本人の平日の外出率は86.3%。それが2015年には80%まで減っているので、長期的なトレンドとして日本人の外出率は減少していると言えます。(国土交通省調べ)

 

アフターコロナでもやるべきことは同じ

 

コロナによって「ニューノーマル」と呼ばれる新しい生活様式が一気に始まるなど、大きな変化が連続して起きているように見えているに過ぎないというのが筆者の主張です。

 

つまり、コロナに関係なく顧客の変化は常に起こり続けていて、マーケティングをする上ではその顧客の変化に対応し続けなければなりません。

 

マーケティングをする上で具体的に意識するべきことは、「複数のシナリオを用意する」です。

 

パターンA、パターンB、パターンC…と複数のシナリオを用意しておき、なにか変化があった場合は直ぐに対応できるようにすることが大事です。

 

アフターコロナで誤解されがちな論点

 

筆者は、コロナによっていくつか誤解されている「論点」があると言っています。

論点①リアルでは限界があるから、ネットに完全シフトすべき

 

「コロナでネットにシフトしたし、リアルではなくてネットでの販売に注力しようかな」

 

もしあなたがネットでの販売に完全シフトしようと考えているなら、注意する必要があります。

 

2019年時点でのアマゾン、楽天の利用者はどちらも5000万人前後で、人口比率でいうと約4割り程度と意外と少ないです。

 

マーケティング戦略をたてるときには、デジタルに過剰反応するのではなく、ファクトベースで考えることが大切です。

 

論点②優れた製品やサービスを提供すれば、自然に売れるようになる

 

「SNSなどを通じて、おすすめの商品を拡散する時代になったしいい製品をやサービスを提供し続ければ、必ず売れるようになるはずだ。

だから、製品やサービスをよくすることだけ考えればいい」

 

作り手としてはそういった幻想も抱きたくなるが、現実はモノがよくても全く知られずに消えていった製品やサービスは多いと筆者は述べます。

 

よい製品やサービスでも、知られなければ存在していないのと同じ。

 

作り手は、その製品やサービスが類似品と何が違うのか、どこに独自の価値があるのか、それがいかに顧客にわかってもらえるのか考えながら、発信する努力を怠ってはいけません。

 

論点③新しい製品やサービスを次々と出さないと、売上は伸びない

 

「変化が激しい時代だし、消費者の趣味・趣向は変わっていくはず。新しい製品やサービスを絶えず出していかないと生き残れない」

 

こういった考えを持つ方は多いですが、まだ10倍、100倍と成長できるはずなのに頭打ちかもしれないと誤解している製品やサービスが多いと筆者は述べます。

 

既存の製品やサービスが本来視野にいれるべきマーケ全体を見れていないのが原因で、その製品がシェア100%になったら顧客数は何人になるのか、潜在的な顧客はどれくらい残っているのかなど、検証をとことんやることが必要です。

 

1.まだ自分のサービスや製品を知らない顧客はどれくらいいるのか。

2.まだ自分のサービスや製品を知らない顧客は、なぜ知らないのか

3.認知はしているが購入していない顧客は何人いて、なぜ購入しないのか。

 

マーケット全体をみながら戦略をつくれば、チャンスは広がります。

 

 

まとめ

 

いかがでしたでしょうか。

 

「アフターコロナの世界」というのは様々な記事や書籍で語られていることですが、既存の変化の延長にすぎないという筆者の考えは、私にとってとても衝撃的でした。

 

本質を見誤らず顧客や市場と徹底的に向き合うという姿勢をこの本は正してくれます。

 

「アフターコロナのマーケティング戦略 最重要ポイント40」、マーケターに関わらずすべてのビジネスマンにオススメです。

 

 

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