変化に負けず利益を出す仕組みづくり【アイリスオーヤマ会長から学ぶ】

コロナ渦中の今でも、アイリスオーヤマは飛躍的に業績を伸ばしています。
この記事では、アイリスオーヤマ会長の大山さんの著書「いかなる時代環境でも利益を出す仕組み」より、
コロナ渦中でも利益をだすアイリスオーヤマの経営の仕組みを解説します。
危機のときに必ず業績を伸ばせる経営をする
アイリスオーヤマの業績のうち、ホームセンター向けの売上が前期より2ケタ伸びています。
また、国内のネット通販事業は前期の二倍で推移しています。
2020年12月期のグループ売上高は、7000億を見込んでおり、2019年12月期の5000億円から一気に2000億円増やしています。
コロナの影響で冷え込んでいる経済下のなかで、この業績は圧倒的です。
また、これだけ売上が急増しても、向上が物流は一切パンクしていません。
同社によると、あらゆる設備の稼働率を7割以下にとどめているからです。
7割を超えるようなら、工場を増床するか、あらたに建てています。
アイリスオーヤマは、いついかなる時も必ず業績を伸ばせる経営をしています。
それはすなわち、いついかなる時にチャンスが出現しても、すぐに対応できるように備えているからです。
環境の変化を自社の成長に取り込むためには、目先の効率をあえて下げ、資本を分散させる戦略も必要です。
これは、私達が投資をする時にも活用できます。
その時の最大利益をもとめ、投資しすぎるのではなく、チャンスが来たときにベット出来るように
余力を残すことが大事です。
これは、第一次オイルショックの際に、工場を閉めリストラをした際の同社の教訓から得たものだといいます。
自らの手で変化する環境をコントロールする
自然災害や、ウイルスなど外的要因(=変化)が多い中で勝ち抜くために、環境をコントロールする力が必要です。
これからの経営のスタンダードは、目先の利益の最大化ではなく、どんな環境でも利益を出す仕組みをつくることだと大山会長はいいます。
では、自分の手で変化する環境をコントロールするために意識するべきことは何なのでしょうか。
顧客中心型にする
顧客にもとめられるサービスを継続的に送り出すことが、いかなる時代環境でも利益をだす第一歩です。
利益を出し続けるためには、顧客を中心に経営を組み立てる必要があります。
作ればどんどん売れるは思考停止
「つくればどんどん売れる」と革新し、アクセルを踏みすぎた瞬間から、顧客のことは向こうに追いやり、
品質のいいものを安く大量に作りさえすれば儲かるという「プロダクトアウト型」の経営に転じてしまいます。
これが間違いというわけではなく、
エンドユーザーの動きをしっかり掴んだ「ユーザーイン型の経営」が大事で、
「これは役に立つと満足するか」をフォーカスすることで、
外的要因に惑わされれず利益を出し続ける商品・サービスを提供することがd系マス。
経常利益の50%を投資に回す
アイリスオーヤマでは、経常利益の50%を投資に回しています。
こうすることで、新規市場の開拓がすすみます。
目をつけた市場がだめであれば、早々に別の市場に目を向けます。
変化で注力していた市場の利益率が下がり「オワコン」になることは往々としておきえます。
そういった際でも、売上を保つためにアイリスオーヤマでは「売上における新製品比率を50%」ということをKPIに置いています。