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日本人大学生がバーニングマンに行ってきた話 概要編

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バーニングマン名物 無数に存在するクソでかいオブジェ

突然ですが2018年、バーニングマンに行ってきました。

バーニングマンといえば、アメリカの砂漠で行われる世界の中でも有数のクレイジーなお祭り、という印象を持つ方も多くいらっしゃると思いますがまさにそのとおり。 24時間、砂漠という極限状態に追いやられる環境で、見ず知らずの人と協力しあい、助け合い、どんちゃん騒ぎするお祭りです。

ここで「お祭り」と表現していますが、実際のところ「砂漠に出来た街で最高に楽しい一週間を過ごす」という表現がしっくりくるのかな?

バーニングマンでは見学(参加するだけ)は推奨されていません。自分もはじめてのバーニングマンでしたが、友人と楽器を持って参加し、演奏してきました。 色んな人に喜んでもらい、演奏の対価にビール、バーベキューを振る舞ってもらったり、ネックレス、ステッカー、キーホルダーなどたくさんのお土産をもらうなどかけがえのない経験をすることが出来ました。

バーニングマンで撮影した写真はすべてフォトジェニック◎

もっと多くの日本人の方にバーニングマンの魅力を知ってもらい、足を運んでもらえればと思いこの記事を執筆しました。 2000字弱のつたない文章ですがバーニングマンについて知る一助になればと思います。(※適宜公正する予定なので、バーナーの方は是非、コメントにてツッコミを入れてもらえればと思います。)

実際にバーニングマンに参加した日記のような記事は、その2にて紹介します。撮影した写真や動画を載せようと思うので、是非そちらもチェックしてみて下さい。

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What is barning man?

 

 

8月最終週の月曜日から9月第一週の月曜日までの一週間、アメリカネバダ州のブラックロック砂漠でバーニングマンは開催される。 参加者(以降バーナーと表記する)は何もないこの砂漠に集まり”ブラックロックシティ”という街を形成し一週間生活する。2007年には、47,000人を超える人々がこの一週間にわたるイベントに参加した。現在では毎年7万人を超える人々がバーニングンマンに参加するべく世界中から集まる。ブラックロックシティは総面積4.5平方キロメートルの扇形の街で、8月末に突如として砂漠に現れバーニングマンが終了すると跡形もなく姿を消す。バーニングマンはボランティアのバーナーを中心に運営されるが、運営は最低限のインフラ(仮設トイレ、飲食品保存用の氷の販売)を提供するに留まり、この街を生み出すのはバーナー自身である。バーナー全員が一市民としてアートの作成・音楽の演奏・飲食を提供する店を作り飲食品の提供などを通じて、この街の形成に貢献する。

最後は文字通りManがbarningする

バーニングマンのルーツは1986年、創始者のラリー・ハーベイが友人と共にサンフランシスコのベイカービーチでカジュアルなパーティを行ったことから始まる。そこで材木を組み合わせ高さ2.4メートルの人形のオブジェクトを燃やすことになったのだが、公共のビーチでアートを燃やす集団を見て回りの人は宗教的集まりなのか、それとも誰かの誕生日なのか何が起こっているか分からず困惑した。人形の木造はザ・マンと名付けられ、バーニングマンではザ・マンを燃やすことで終わりを迎える。この奇妙なパーティはヒッピームーブメントの発祥であるサンフランシスコの人々の興味を惹き、毎年夏至にバーニングマンが開催され参加者は徐々に増加するようになった。反体制主義のアーティストや、無信仰者で構成されるカコフォニーと呼ばれるサンフランシスコの仮装集団がこのイベントに参加するなど、年々多くのアーティストが集まるイベントとなると、1990年には複数人の大工によってザ・マンの立像も高さ12mを超えるほどになる。法執行機関によりザ・マンの点火の中止を勧告されたことで、場所をベイカービーチからブラックロック砂漠に移したのが現在のバーニングマンである。砂漠という厳しい環境では、参加者全員がお互いに助け合うようになり、コミュニティが形成され現在のような形になる。

バーニングマンの性質を決定づける、十か条の根本理念がある。

『Radical Inclusion』

どんなものをも受け入れる共同体である。ブラックロックシティでは、人種・性別・宗教・地位など関係なく、参加者は全員平等に助け合い、生活する。

『Gifting』

与えることを喜びとする。ブラックロックシティは「贈り物経済」で成り立っている。バーナーはテーマキャンプで作成した食料や、持参した酒、アクセサリーを無償で見ず知らずの人にプレゼントする。プロのミュージシャンやDJもバーニングマンに参加しており、彼らのパフォーマンスを無償で楽しむ事ができる。

『Decommodification』

商業主義とは決別する。バーニングマンでは商業主義に否定的であり、物の販売・広告は一切禁止されている。バーニングマンで貨幣を使って購入できるのは、飲食品を保存するための氷とセンターキャンプ(バーニングマンの中心にある最も大きいキャンプ)で購入できるコーヒーのみである。

『Decommodification』

他人の力をあてにしない。運営原則として「自立」を促されており、自立を促すことによって自分自身の本当の姿に気がつくことが出来るとマリアン・グッテルは言う。

『Radical Self-reliance』

本来のあなたを表現する。バーナーは自分自身を取り繕うことなく、自由に自分自身を表現する。

『Communal Effort』

隣人と協力する。水や食料も販売されていないこの砂漠では、隣人と協力することが生活する上で必要不可欠だ。

バーニングマンに1995年から参加し以降後方とマーケティングの担当者として支援活動をするマリアン・グッテルは以下のように説明する。

“文化というのは共同体、助け合いの精神です。日本文化と似ていると思います。助け合い、互助精神というものがあります。”

『Civic Responsibility』

法に従い、市民としての責任を果たす。

『Leaving No Trace』

跡は何も残さない。バーニングマン終了後はボランティアがプラヤに落ちたゴミなどすべてを回収する。また改修後 Trace mapと呼ばれるゴミがどれだけ落ちていたかを示す地図が公開され、多くのゴミが残されていた地区のテーマキャンプは翌年の参加が出来ない場合がある。

『Participation』

積極的に社会に参加する。バーナーは受動的にイベントを消費するのではなく、コミュニティの一人としてイベントを作成する必要がある。バーナーはテーマキャンプと呼ばれるコミュニティに属し、コミュニティメンバーと芸術、音楽を作り出す。

『Immediacy』

「いま」を全力で生きる。

特にバーニングマンの特性を顕著に現すのは『Gifting』と『Participation』である。バーナーはどんな人にも無償でモノやサービスを提供する。「もらうだけ」というのは勿論バーニングマンでは推奨されていない。

積極的に社会に参加し、能動的にこのイベントを楽しみ、お互いに助け合う。

夜は気温が0℃、昼は気温が35℃を超え、時間帯によっては砂嵐が吹き溢れ前方数メートル先が見えないほどにもなる過酷な環境で、見ず知らずの人と生活をするという経験は一種脱世間的で有り、多くの人を魅了している。

マリアン・グッテルはバーニングマンの経験を通じた効果について以下のように語る。

マリアン・グッテルさん

“バーニングマンは行動範囲を動かします。コミュニケーションのしかた、人との繋がり方に大きな変化をもたらします。これは社会的な実験場とも言えます。バーニングマンで体験する喜びや体験というのは、その後、家に帰っても育てることができます。家では、砂漠や寝れない夜、交通渋滞に巻き込まれることなくバーニングマンの体験ができます。毎日の生き方に、このバーニングマンの精神をもたらすことができます。”

バーニングマンでは到るところでヒッピーカルチャーを感じることができる。また、多くのシリコンバレーの重鎮やセレブが参加していたり、様々なところにゲイ、レズ、トランスジェンダーを象徴するレインボーフラッグが立ててあるなど、バーニングマンとアメリカ西海岸特有のカルチャーは切っても切り離せない。

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このようなアメリカ西海岸の文化とバーニングマンは切っても切り離せない関係にあり、このあまりに自由でカウンターカルチャー的な要素がシリコンバレーの大物や世界中の人々を魅了するのかもしれない。

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